2009年 09月 23日
北海道2009 その5~十勝平野から飛んでく襟裳岬へ
影がひしひしと忍び寄ってキタ…
翌日。
朝3時に起床。
毎日自分でもびっくりだ。
仕事で早番勤務とかでもこんなにすっきり起きませんけど。
すげーなぁ。
支度して、温泉入って、足元あっためて、冬用装備で外に出ます。
かなり
さ
む
い
4時半だからかな。
温泉であったまった身体も冷えそうです。
ぎゃー。
しゅっぱーつ。
あΣ(゚Д゚)
あれ?
エンジンのかかりが悪い。
ヒルルん、ぷす。
およよよ?
何度かやるとかかった。
んー、寒いから機嫌悪かった?
宿を出てすぐの交差点でエンスト。Σ(゚Д゚)
あーらーらー?
またまたセルのかかりが悪い
スロットル開けつつ始動するという
なんでこんな手段を。
阿寒湖温泉だけにアカン、とか
年寄りギャグを考えながら走り出す。
国道をキタキツネが横切ります。
おおお。
鹿をはねないように気をつけなくちゃ。
走る……………が、
なんとなく機嫌が悪いスプリント。
全体的に回転数が低め。
うーん。
普段のアイドリングが1200くらいだけど
なんで今日は1000切っちゃうの?
そんでもってなんでエンストしちゃう?
スロットルを開けても開けても3000回転以上になかなかいかない。
というか…いかない?
なんでや?
交差点やカーブなんかで回転数がすっと下がると
そのままエンスト、ということを何度も繰り返すと、
すっかり「停車したくない病」になった。
きれいな風景があっても「エンジンかからなくなったらやだから停車しない」
大自然の中、人気のないところで写真を撮りたくなっても
「エンジンかからなくなったらやだから停車しない」
うわーん(涙
もったいないよー(泣
なんだこの北海道つーりんぐ。・゚・(ノД`)・゚・。
姐は北海道に嫌われていますかー!?
道の駅という公衆電話がありそれなりに人がいる場所で、
久し振り(2時間半ぶり)に停車した。
朝早いのでバイク屋さんもやってないので
メカの兄さんあてに症状をかいてメールだけしておいた。
不思議なことに道の駅では素直にエンジンがかかる。
なんじゃそりゃ。
ともかく移動はしないと、フェリーに乗って帰るに帰れないし…。
足寄、上士幌、帯広と走る。
帯広の柳月に寄りたかったけど朝早い(8時)ので開いているわけがなし。
給油して、中札内の想いやりファームへ。
ここは無殺菌の生乳販売。
家の近所で売っているのでたまに買うが、おいしくていいのだ。
今回の目的は「こんなとこで育つ牛のミルク飲んでるのね!」という確認と
生乳100%のソフトクリームを食べること。
まぁ、入口が砂利…ダートなのはしかたがないか。
ふー。
ファームに到着。
車と人がわんさか。
バスが乗り付けているからか?
なんだよこの人だらけ。
もっと静かかと思ったら。ちっとも。
しかもバス客の揃いが中高年の男性だらけという
「何のツアーですか」状態。
バスに下げてある紙切れによると「食育ツアー」らしいですが…
それにしても男性オンリーて。
生乳ソフトは普通のミルクソフトに比べカロリー3分の1という素敵なソフトです。
おおー、なんか 別格 という感じです。
380円という価格もベスト。
近所で売ってくれたら毎日買うのに(ぇ
でも立て続けに2個食べるおじさんはどうかと思います。
おっさんらが立ち食いや立ち飲みしながら話しかけてきます。
一人で回ってるのー?
どっから来たのー?
どこ走ってきたー?
今日はこの後どこいくのー?
スミマセン、朝っぱらからバイクの不調で相当精神的にキリキリしている姐です。
重ねて知床斜里での失礼千万なオッサンの記憶が新しい。
めっちゃ無愛想な対応をしました。
ツアー客のおっさんらに罪はありませんが…ええ、ええ、ごめんね。
人間的にまだまだ成長が足りません。ガキですね、姐。
それにしてもやたらスロットル解放気味で(高いギアにすると
本当に回転数が上がらずエンストするので)低いギア使用の
2000~2500回転キープ走行していたら燃費悪い悪い。
なんだよー。困るなぁー。
道の駅忠類でマンモスが鳴くのを録画してから出発。
なんだろ?少し調子が戻ってきた気がする。
そんなことを思いつつ、黄金道路、百人浜を通行ルートとして選択。
結構波が高いなー、と走り…
フンベの滝で写真を撮ろうと(去年撮ってないし)停車しようとしたら…
カスン!とエンスト症状再発。Σ(゚Д゚)
ギャーデター!
。・゚・(ノД`)・゚・。
…とりあえず写真を撮り…再始動。
うーん?セルはかかった…アイドリングはやっぱり低め…
たまに回転数が下がってエンストしそうな感じの息継ぎ。
メカの兄さんからは「プラグかCPUの不調?」みたいな返事が。
スプリントのプラグって…シート外さないとダメだったよね?
イギリス車だから特殊工具だったよね?
普通のバイク屋は断りそうな感じだ…あー、札幌にしかディーラーなかったよなぁ…。
色々考えて憂鬱。
とりあえず走れないことはなさそうなので、進む。
途中、目黒を過ぎた次にある長いトンネル手前で
路面が海水でびったびたの箇所が何カ所かあり、
「うわ、波が高すぎて飛んでくるの!?」と思ったら
飛んできましたよ。
横と上から海水がざばばーって(涙
塩水ー(泣
ギャー。・゚・(ノД`)・゚・。
スプリントST、塩水ぶっかかりました。
あ、速攻洗車決定。
百人浜に入る頃には風が強すぎて
この道をチョイスした自分がチャレンジャーに思えてきた。
強風で300キロの車体が
横に流れていきます。
コワー ( ;∀;)
途中のPAでもエンスト起こして停車。
停まろうとするとダメだな。
マジコレ今日走って宿に行けるかなー、と不安がちらちら。
強風での走行は、車の場合スピードを落としてとか言うらしいですが
バイクは速度を落とすと不安定さが増すので、
そんな車ほど速度を落とすわけにもいかない(と思っている)ため…
前方をよろよろ走る観光客のレンタカーとかが超邪魔。
たのむ。どけ。
速度を落とす=回転数が落ちる=エンストする、の現在図では、さらに地獄。
ヘルメットの中で延々と「ばっかやろー、とっとと走らんかー、
バカボケー、どつたろかー、ええかげんせぇよー」と叫びつつ走行。
普段の5倍くらいの疲労感と共に襟裳岬のPA。
車もバイクも人も多いです。
姐、ぐったり。
(叫びすぎというツッコミはナシで)
強風は増し、直立できず斜めに立ちながら歩く。
カメラを構えれば風に煽られ手ぶれどころではないブレ方。
去年の霧に覆われて何も見えない襟裳岬じゃないです。
快晴、強風、
視界すっきり。
あまりの強風に、先端へ行くのをやめました。
疲れ切っていたし。
その辺の男より重い姐の体重で飛ぶわけもないが、
精神的にへろんへろんだったため、遊歩道から飛んで海に落ちそうな気分…。
ほんとバイクの調子が悪いと辛いッス。
PAから出るときも風にぐらぐら揺れるバイクを倒さないように細心の注意を払って移動…
方向転換に5分以上かけました(ぇ
常に強風と突風が吹き続ける襟裳岬…今日の襟裳は恐怖です。
エンジンはかかりました…あー、早く何とかしたいー。
疲れが勝り、観光する気分も降下中。
様似のエンルム岬も走行しながら見るだけ、親子岩も走行しながら見るだけ。
R235のゆったりした気分は微塵もなし。
タコの数字とエンジン音に神経の半分以上を集中しての走行。
信号の停車はやたらスロットル開けたままの半クラ状態。
時折、右左折車によるプチ渋滞(というか急停車)で
クラッチワークをミスった感じになるとスコン!とエンスト…うわわわわわ…(涙
襟裳から新冠(今日の宿がある土地)に行くまでに何度エンストしたやら。
5回以上は
あるな(涙
団子つなぎで走っているときが殆どなので、後続車に迷惑をかけまくりです。
ごめんねー。
だましだまし宿に到着。
人がいる!電話もある!まだここなら不調になっても…と、
自分を慰めつつ携帯でバイク屋に半泣き電話。
「もー、全然ダメ。回転数上がらないしエンストしまくりです」
「セルが回ってエンジンかかる時もあるんですよねー?うーん、
CPUの故障歴をディーラーで一度確認できませんかねー」
「札幌ですよね…」
「そうですね…行けますか」
「…………………行けないことないです」
その場で解決することなら、このエンスト断続発生中の
ストレス蓄積し放題走行から解放されるかなぁと…
結局札幌のトライアンフに立ち寄ることに決定。
あー。市街地か…エンストするかな、やだなぁ。
宿主さんにバケツと水を頂戴し、塩まみれのスプリントを軽く洗車。
塩が乾燥して白い粉かぶったような色になっている車体。
やーだー、錆びるー。
細かいところはしっかり洗車できないため帰宅したら本気の洗車が必要だなと…(泣
温泉入って、食事して寝ます。
今日はエゾシカ焼き肉。サンマの刺身。北海道だな…。
明日は札幌と考えると憂鬱ではありますが。
by himenee
| 2009-09-23 22:56
| エンジョイ・バイク